農水省 日本農林規格0025(加工食品).0026(飲食店)が2022年10月6日施行となりました。2021年5月11日「プロジェクトチーム」第1回委員会が開かれ、その後10回の議論を行い、JAS原案の申出→JAS案の作成→通商弘報・パブコメ→JAS調査会による審議・議決→JASの制定・公示を経て現在に至りました。


  今回のJAS規格は国際規格ISO23662(2021.3月施行)をベースに作成されましたが、遺伝子組み換え農産物や動物性培地、動物の副産物から作られた包装、動物実験や加工助剤の扱いに関してなど様々なご意見があることは承知しております。


    それでも私たちが日本農林規格0025(加工食品).0026(飲食店)を推進する理由は 以下の通りです。

  ・私たちが動物由来のものであるかを確認するためには、原材料及び添加物を相当程度さかのぼる必要がありますが、日本においては、消費者庁が定める食品表示基準の規定によって表示が省略されていることから、加工助剤の使用状況を把握するのは極めて難しいのが実情です。 これが改善されるためには、問題は農水省の手を離れて、厚労省や消費者庁の対応が必要です。私たちは、階段をひとつひとつ上るように歩みを進めることを選択しました。

注:*ヴィーガン認証協会では,JAS規格とは別に以下のように定めています。

【使用の除外】(動物由来であることが当該原材料及び添加物の名称等から容易に判断される)

・清澄剤としてアイシングラス(魚由来)、カゼイン(牛由来)、アルブミン(卵由来)

【動物由来原料不使用である根拠となる商品規格書等の資料の入手】(原材料及び添加物が動物由来
であるかを確認するために、規格書等を取り寄せて内容を確認することを妨げるものではありません。)

・ショートニング、乳化剤、マーガリン、加工油脂、たんぱく加水分解物、アミノ酸等

*注:アレルゲンの注意喚起を表示および「チョコレート系製品特有の乳成分のコンタミネーション」について製品が JAS規格0025-5.2.4.の条件に適合する場合はヴィーガン認証においても許容範囲内とする。

  日本農林規格0025(加工食品).0026(飲食店)では、材料が動物由来ではない証拠資料の入手、記録の保管、材料の区分管理、工程管理、表示管理といった仕組みやルールが定められています。遵守するには時間と手間が求められますが、これはヴィーガン規範の尊重や保護につながる大きな前進と考えています。

 

特定非営利活動法人 ヴィーガン認証協会