今まで、乳酸菌を使用した製品のヴィーガン認証についての判断基準は、
「分離源が非動物性かどうか」による判断でした。
しかし公益財団法人腸内細菌学会の見解によれば
・乳酸菌は、植物、ヒト、動物の腸、海洋環境など多様な場所に生育している。
・分離源が違っても同じ菌種の菌株は、性質や遺伝子がほぼ同一である。
・チーズを作る乳酸菌は植物からも分離され、植物質を発酵して生育できる。
ということが明らかにされています。
まず基本的に乳酸菌は動物ではありませんので、ヴィーガンです。
(納豆菌 酪酸菌 酵母菌も同様です。)
しかし、乳酸菌の培養には多くの場合、乳製品(牛乳由来)が使用されます。海外製品においては多くの場合、培養プロセスで乳製品が使用された場合は、製品ラベルに明記されています。
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ヴィーガンは一般的に、動物や動物製品を何らかの方法で使用するすべての企業へのサポートを望んでいません。したがって、乳酸菌を使用した製品についても、培養に植物製品を使用するプロバイオティクス企業をサポートしたいと考えています。
それで今後当協会は、乳酸菌を使用した製品については 由来(分離元)ではなく
「培地が非動物性であるかどうか」を判断基準といたします。
参考
培地中に含まれていることの多いガラクトオリゴ糖について
・牛乳中の乳糖に、β-ガラクトシターゼというものを作用させて製造されるオリゴ糖です。
ビフィズス菌の増殖促進物質として使用されています。製品規格書をご確認ください。
・JAS規格0025においては確認の対象となるのは二次原料までになります。